Monologue

行くぜ! ベトナムホーチミン! 弾丸1.5日、Go! with MOON の旅【後編】

前編はこちら→

2月15日(金)ベトナムホーチミン二日目
クーラーが効き、とてつもなく大きなベッドで二日目の朝を迎える。なんて快適な朝なんだ!
はっ!!! 明日の日本への帰国の飛行機は朝6時半。もう24時間を切っている。冷え冷えのクーラーとか、ふわふわのベッドの快適さに甘えている暇なんかないのである。水をポケットにねじ込み、ホテルの部屋を出発する。

とはいえ、今日1日市場調査のアテンドをしてくれる Vans Japan Wさんとの約束の時間までまだ時間がある。ホテルに素敵なレストランがあるが、寝起きの今、スマートに朝ごはんをオーダー出来る気が全くしない。昨年、家族でUSA旅行に行った時、カッコ良いパパを見せたくホテルのレストランに入ったが、文字だけのメニューで全くイメージ出来ず、ほぼ勘でオーダーし、夜ごはん並みの量と請求を受けたのを思い出す。とりあえず、街を歩こう。

昨日の夜の街の活気というか熱気が嘘のように爽やかな朝の空気が流れている。昨日の夜、歩かなかった道をどんどん突き進む。

騒がしい交差点に差し掛かった時、「ぉ〜ぃ」と聞こえたような気がして振り返ると一人の男性がいた。「ニホンジン?」なんでガッツリ現地の人が日本語話してるんだろう。話しをすると、僕の隙だらけの姿が危ないから気をつけろと。手に持っている携帯電話もお尻のポケットに突っ込んでいる財布もあっという間に盗られるらしい。そう言われれば歩道もバンバンバイクが走っているから危ないか。おぉ〜ありがとう〜。日本に昔住んでいた現地の人と色々と話しこんで現地ならではの話しに笑う。朝メシ行こうぜぇ〜という流れでそのまま馴染みのフォーのお店へ。観光客を狙うオシャレなフォーの店じゃなくガチガチの地元民に愛されている店なのが作りから伝わってくる。横浜市磯子区でいうと横濱家系ラーメン「千家」だなと思いながら、店内なのかテラスなのか歩道なのかわからない位置のテーブルに座る。フォーの値段は一杯100円。そもそもフォーという食べ物は知っているが、食べたことが無い。麺料理だ!ぐらいの知識。でも、こういう時に発揮されるのが僕の特殊能力だ。それは「食べ物に好き嫌いが全くない」事。もともとは嫌いなモノだらけだったが、中学で親元を離れて寮生活に入るとそんな事も言ってられないのである。とにかく食べて克服する→いつの間にか美味しく感じる→好きになる→なんでも美味しい、このフローの繰り返し。何を食べても美味しいと思うのは、ある意味一番幸せだと思う。なので今回も初めての地元フォー、見た事の無い薬味、よくわからない葉っぱとハードルが高くても勧められるがまま、ドンと来いで、地元密着系朝ごはんを美味しく満喫する事が出来た。まさかこんな朝ごはんが食べれるとは思ってもいなかった。何があるか本当にわからないから面白い。


そこからホテルに戻り、Wさんと合流。いよいよ市場調査開始である。まず僕が気になっていたのが昨日午後からベトナムに入り、少ないながらも出会った人にMOONEYESの象徴でもある EYEBALL Sticker を配ったけど「あぁ〜知ってるよこのマーク!」という反応が皆無だった事。タイやマレーシア、インドネシアなどの同じ東南アジア圏のイベントを見ると熱狂的なカルチャーがあり、MOONEYES というブランドも認知されている。Shige-san にサインを貰おうとする人達が凄く多いと現地のイベントに行っていた人達からも良く聞いている。僕もベトナム出張から帰国してデスクに戻ったら「デスクが汚い!!!」とShige-san の殴り書きサインが置いてあったがそれとこれとは全く違う。

前から個人的に思っているのは、MOONEYES というブランドは、Race, Custom Accessories, Motorcycle, Kustom Kulture, Novelty, Fashion, Event などとても多岐にわたる細分化した市場に関わっているブランドであると共に、あの目玉の Logo Mark の存在も潜在的に認知度を上げるツールになっているという事。例えば上記市場に興味が無い人、MOONEYES というブランド名を知らない人であってもあの目玉の Eyeshape Logo は見た事ある、知っているという人も多いからだ。なのでベトナムという国でMOONEYES がどれくらいの認知度なのかまず知りたいと思っていた。

そこでWさんとまず、コピー商品を扱う店が集まるマーケットに向かう事にした。Shige-san の今週のブログがタイムリーにコピー商品の話題だったけど、そもそもベトナムにはMOONEYES Dealer は無く、本物が入っている可能性は昨日の感触だと低いと思ったからだ。また、ベトナムという国自体、大きなブランドを除いて本物が流通している事が少なく、若い人たちからの需要が起きていたら先行でコピー商品から流通し始めるんじゃないかと思っていた。

昼の街をひたすら歩く。昨日の夜、溢れる程人で賑わっていたホーチミンさん銅像前の歩行者天国も昼間はこんな状態。

Wさんに聞くとベトナムの人たちは日が傾いた夕方から一気に動きだす印象があり、特に女性は日焼けを嫌う傾向があるとの事。確かに…..暑いわ….日本の蒸し暑さとはなんかちょっと違う感じだけどさすがに暑い。コンビニで追加の水を買う。日本のコンビニと全く変わらないが、ドリンクのパッケージは日本ともアメリカとも違い、かき氷のシロップ並みに色遣いが振り切っている。嫌いじゃなくてむしろ好き!!

日本企業がバリバリと地下鉄を作っていたり百貨店で大都市に根付いているのが日本人として嬉しい。とにかく歩く!

マーケットに到着。マジか〜もの凄い….。なんでもあるし、なんでもアリだ。衣類、バッグ、靴、電化製品まで全て見た事がある、知っているブランドのコピー品が並んでいる。間口3m x 奥行き1.5mほどで間仕切りされた店が何軒あるんだろう。100軒は余裕であると思う。途中もう一回あの店見たいと思っても迷路みたいで全く戻れない。ありとあらゆるブランドのコピー品が販売され、そして同じ商品でもコピー品とスーパーコピー品があり、商品そのものだけでなく、タグや取説、鑑定書までしっかり丁寧にコピーされている。そういえば、Shige-san ブログで紹介されていたコピー品のT-Shirtもネームやタグまでコピーされていましたね。正直ここまでくるとよっぽどスタッフとか詳しい人じゃないと見分けがつかないんじゃないか。知的財産権である商標を利用してここまで精巧に再現してしまう事に完全に面食らう。

一通りみたところMOONEYES の商品は無かった。なんか複雑。いやコピー品が無くて良かった! けど、まだまだベトナムにはMOONEYESというブランドが認知されていない気がしてきた。いやコピー商品は絶対にダメだけど、色々と考えてしまう。出来がどうであれコピー商品のビジネスが成り立ってしまうのは沢山の要因があると思う。本物が無いから、本物は少ないから、本物は高いから、取り締まりが無いから、自らのオリジナル商品・ブランドを作り出す労力が惜しいから、既にコピー元が販売促進をしていて人気があるから、そしてそっくり作れちゃうからだと思う。あとは道徳の部分。色々考えさせられる。

観光地としても有名なベンタイン市場が近いので折角なのでいってみる。もう近くを通っただけで買ってくれ買ってくれというアクションが凄い。右の二の腕を掴まれたと思ったら違う店の人が左の二の腕を掴んでいる。距離が近い近い! ベトナム語で「僕は極度の人見知りです。気にしないでください」と描かれたT-Shirtが売ってたらすぐ着替えただろう。ここでも衣類が売っているが、ブランドを推してる商品はここでもコピー品。

食品ゾーンに来ると強烈な香りに仰け反りそうになる。果物、ドライフルーツ、コーヒーならまだしも海産物ゾーンに来ると完全に自分の嗅覚の許容を振り切る。生まれて初めて、何も見えない匂いに対して「チョット待って、チョット待ってって!」とブツブツ独り言を言ってしまった。ドリアンと同じく食べたら美味しいんだろうけど、心の準備が必要なくらいの匂いだ。

そうだ、家内からライム塩というのを買ってきてほしいと頼まれていたんだった。適当に近寄った人に写真を見せる。ジェスチャーで有りかの店を教えてもらう。はい、近づいてくる。写真を見せる、あるよーあるよーとライム塩を準備してくれる。

いくら?値段が高い、買わない、バイバイ、呼び止められる、値段が下がる、買わない、バイバイ、呼び止められるこれの繰り返し。これ全部日本語でいけるのがさすが観光地だと思った。結局適正価格まで落ちて購入する事になったが、今までずぅーっと楽しく値切りのやりとりしていた店員さんは実は隣のコーヒー豆屋さんだった。上手すぎる….。さきほど、見かけたホーチミン地下鉄工事も日本のゼネコン何社かによるJV(Joint Venture(戦略的提携))だったが、ここも塩屋とコーヒー屋の戦略的提携じゃないか。

僕の二の腕をホールドしながら一緒にライム塩値段下げさせたんだからコーヒー豆も買ってよーと始まる。スーパーマリオで言ったら 1-1 に戻った気分だ。もう無理。そこからは、話しかけてくる声に被せるように「要らない!」と微笑みながら言ってかわしていった。竹中直人のお家芸「笑いながら怒る」は最強だ。

市場の外に出て、Wさんとバイク街まで移動しようと話していると右からはサングラスとライターを泣き落としで売りたがる女性、左には僕のお尻にある財布をチラチラ見ながらスりたいのか下手くそに近寄ってくる男性。もう笑いがとまらなくなってしまう。なにをするにしろ熱意が凄すぎる。こんなに暑いのに….。

ホーチミン市の人口が1,000万人、バイクの台数が850万台あると聞いていた。

85%の所有率! 高額な関税で自動車を所有するのは一般市民の人には難しい、地下鉄もこれから、バスは時間通りに運行されず、本数も少ない、そうなったら移動手段としてバイクがベストなのはわかる。ただ、ひとつ気になるのが街を走っているバイクは、ほぼほぼ小型バイクがメイン、そしてノーマル。昨日からの滞在中小型バイク以外のバイクは、レーサーレプリカ1回、Harley-Davidson が2回。そしてバイクをカスタマイズしている人がほぼいない事。純正のステッカーを除き、好きなブランドなどステッカーを貼っているバイクすらを見ない。ファッションでは、コピー品であるが日本と変わらないほどの数のブランド商品が溢れているのに、バイクをカスタムしている人をみない。歩いて確認してみようとなった。バイク街に到着。


5から6ブロック分の広いエリアに所狭しとそれぞれのショップが商品を並べている。新品のパーツも出ているが、ほぼほぼ中古パーツを販売している印象で、ショックならショックばかりのお店、ホイールならホイールばかりなど細分化された何かしらの特色があるお店が集まっている。おそらく手ぶらでここに来て、それぞれのお店でパーツを買っていけば一台のバイクが出来るんじゃないかと思う。ステッカーは、やはり純正のステッカーらしきものを扱っているお店はあるがそれ以外のステッカーを見つける事が出来ない。南北に東西にひたすら歩いてみる。淡い期待をしていたカスタムアクセサリーを扱うお店を探しつづけたが、チューンアップ系パーツはあるが、MOON Custom Cycle Shop が販売しているようなパーツを販売しているショップは見つける事は出来なかった。そしてここでも MOONEYES を知っている人に出会う事が出来なかった。

そうだ、奇跡かもしれないけど昨日 Harley-Davidson を2回見ている。Dealer が在るんじゃないか?調べてみる。ある! だいぶ離れているがまだ時間はギリギリあるので向かってみる。

街自体が綺麗に整備された新興開発地の中にHarley Davidson Saigon はあった。


隣は、ポルシェやBMWの Dealerが並び先ほどまでいたバイク街のエリアとは別の国のような雰囲気だ。とても大きい建物に入り、ずらりと並んでいるHarley Davidson のプライスタグを確認してみる。日本の価格とそう違わないと思うがこの国の平均所得を考えると、現実的じゃないかもしれない。カスタマーの人たちは僕よりも年齢は若い人達ばかりのようだが、とても小綺麗でオシャレな人ばかり。僕は汗だくでデカイバックパックを背負っているので、少しアウェイな雰囲気を感じながらスタッフの方と話してみたが、期待していたような結果を得られる事はなかった。

ホーチミン1区までの帰り道、日が傾いてくる。

来てみなければわからないけど、横浜で目を瞑り、イメージしていたモノと現実は少し違っていたような気がする。いやたった1.5日しか滞在していないのでまだまだ知らないベトナムの世界もあるはず。

昨日の夕方から1日半、ずっと僕をアテンドしてくれていた Vans Japan Wさんと夕食をとりながら、いつかこの国で MOONEYES、そして一度見たら忘れない目玉の Eyeshape Logo が定着する日が来る! チャンスは絶対にある! と話しをした。

その日が来たら、つい最近出来たスーツを着て、今回行けなかったホーチミンで一番高い高層ビル「ビテクスコ・フィナンシャル・タワー」に向かい、展望台「サイゴン・スカイデッキ」に上り、ベトナムコーヒーを渋く飲みながら「いや実はですねぇ、以前来た時は……」と目を細めながら語るつもりだ。

ぬぉ〜そういえば、水ばっかり飲んで、有名なベトナムコーヒー飲んでなかった!!
まぁ次の楽しみにしよう。

1.5日のベトナムホーチミン弾丸ツアーは終了! 翌日は朝3時半にホテルを出て、むにゃむにゃしながら4時過ぎに空港に到着、むにゃむにゃしながら6時半の飛行機でベトナムを発った。記憶がほぼ無い。帰りの飛行機はもちのろんで爆睡である。

出会った皆さん有難うございました。次会う時までそのマーク覚えていてね。
Pan Sumi

Supported by
“Hiro” Wildman Ishii(題字)
“Taxi” Hatanaka(Design, Edit, 前編ミルクティーイラスト)


"Shi Zu Kani – Keep Calm and Stay CQQL""

今年も皆様のご協力のおかげで、28th Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2019 の開催が決定致しました! このカルチャーが大切な方々が一丸となった結果です。本当にありがとうございます! 会場周辺の問題は変化なく今年も今まで同様 "SHIZUKANI" です。

2014年の "Be Calm, Not Loud – Shizukani," から始まったキャンペーン、 2015年は "Save The Yokohama Hot Rod Custom Show"、2016は "Respect Our Kulture - Mamoroh!"、2017は "Grow Together – Sodateyou" 2018年 のスローガンが "Cherish Our Kulture – 大切に – Tai setsu ni" 、そして今年で6回目になるキャンペーンは もう一度原点に戻り "Shi Zu Kani" / "Keep Calm and Stay CQQL" です。

最初のキャンペーンスタートから5年経ち、主催する我々も含め常に YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW が存続危機にあるという意識が低くなって来ています。どういった経緯でこのキャンペーンがスタートしたのかを知らない方々も多くいらっしゃる様です。今年も皆様にご協力を頂き、周知、徹底はもちろんの事、我々を含め皆様の熱い気持ちを一つにし、このカルチャーを守って行きましょう。2019年はもう一度原点に返り "Shi Zu Kani - Keep Calm and Stay CQQL" をキャンペーンとして掲げ、今年も 1年に渡りこのキャンペーンを進めて行きます。皆様のご協力、宜しくお願いします。

HCS2019 今年のOfficial ハッシュタグは
#hcs2019, #shizukani, #keepcalmandstaycool, #savetheyokohamahotrodcustomshow

今年も情報の拡散にご協力ください!